【研究者監修】THCAとは?効果・副作用・THCとの違いまで解説
THCAはカンナビノイド成分の一種で、2024年6月ごろから日本市場に流通し始めました。この記事では、専門家監修の元、THCAの効果・副作用・日本での違法性から研究の紹介までしています。
THCAとは?
THCAは精神作用のないカンナビノイド成分です。THCAは下記3つの特徴があります。
- THCAはTHCの前駆物質
- THCAは精神作用のない成分
- THCAは新鮮な麻に含まれる成分
THCAはTHCの前駆物質
THCAはTHCの前駆物質で、THCAが加熱または脱炭酸されると初めてTHCに変化します。そのため海外では、THCA入りの大麻を燃やして喫煙する商品が多く売られています。
THCAは精神作用のない成分
THCAは精神作用のない成分です。THCAが精神作用を示すようになるには、加熱または乾燥させることによってTHCに変化させなければなりません。
THCAは新鮮な麻に含まれる成分
THCAは新鮮な麻に含まれるカンナビノイドの成分です。実は新鮮な麻にはTHCはほとんど存在しません。大麻植物が太陽下で長時間過ごすと、熱と酸素によってTHCA分子がTHCに変化します。
THCAとTHCの違い
- THCAは精神活性作用がない
- 分子構造が異なる
- THCAを加熱したらTHCに変化する
THCAは精神活性作用がない
2005年に九州大学で行われた研究によると、THCAは精神活性作用がTHCの1/100と言われています。 THCAのまま接種しても精神活性作用はないと考えて良いでしょう。
分子構造が異なる
THCAとTHCの分子構造は異なっており、THCはカルボン酸基(COOH)がつながっていませんが、THCAはつながっています。この構造の違いがTHCには精神活性作用がTHCAにはない理由です。
THCAを加熱したらTHCに変化する
THCAの不安定性に関する研究では、「THCAは4~18℃で保管しても脱炭酸するためTHCに変換される」ことが分かっており非常に不安定な物質であることが分かっています。
THCAは少しでも光や熱にさらされるとすぐに脱炭酸してTHCになってしまうため、純粋なTHCAの抽出物の研究は困難と言われています。
THCAの効果は?
THCAは下記4つの効果があると言われています。
- 神経保護効果
- 制吐効果
- 抗酸化作用
- 抗けいれん作用
神経保護効果
2017年に行われたTHCAの動物実験で神経保護特性が確かめられており、パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患の治療に応用できる可能性があることが示唆されています。
例えば、ケガや病気で神経細胞が損傷すると、体がうまく動かなくなったり、記憶や考える力が低下することがあります。
神経保護効果のある薬は、こうした損傷を防ぎ、神経細胞が正常に働くのを助けてくれる役割があります。
制吐効果
2013年に行われた研究によると、THCAは吐き気や嘔吐を抑える制吐効果が期待されています。そのため、がんの化学療法の副作用の症状を和らげる効果が期待されています。
抗炎症作用
2017年にTHCAに関して行われた研究では、抗炎症作用があると期待されており、炎症性疾患の患者の治療に有用な補助物質となり得ることを意味しています。
抗けいれん作用
THCAは抗けいれん作用があることが期待されています。てんかん患者など発作に苦しむ人々を助ける可能性があることを示唆しています。
THCAの副作用は?
THCA副作用として、目の充血、食欲の変化、めまい、口の乾燥などがあります。また体内に接種した場合は、THCAの特性上THCに変換されます。そのため、薬物検査ではTHCが検出されます。
THCAは日本では違法?
THCAは2024年8月現在、規制されていません。ただ2024年に政府が募集したパブリックコメントにてTHCAを規制する発表がされています。今後規制される可能性は非常に高いといえます。
そもそも前述にある通り、THCAは摂取した際にTHCに変換されてしまいます。THCAは加熱・加温などの刺激で簡単にTHCに変化してしまいます。THCの前駆体であるTHCAが規制されるのは妥当と言えます。
THCA関する興味深い研究
2005年に九州大学では、THCAの生合成研究が行われました。THCAの生合成メカニズムを明らかにすることを目的としており、THCAがCBGA(カンナナビゲロール酸)から直接生合成されることが分かりました。
従来の仮説では、CBGA→CBDA→THCAに変換されると考えられていましたが、実際はCBGAから直接THCAに変換されることが分かった興味深い研究です。
CBDで安全にチルしよう
THCAは今後規制がされることが予想されます。
リラックスしたい、チルをしたいという方は、CBD、CBG、CBNなど研究が行われて効果が証明されている成分を摂取することをおすすめします。
RICHILLのCBDリキッドは、大麻取締法及び薬機法に違反しないことを確認し、食品輸入届出と通関を行っています。ノンニコチン・ノンタールのCBD VAPEでチルしてみてはいかがでしょうか?
#THCA