【研究者監修】CBDの抗酸化作用について解説

【研究者監修】CBDの抗酸化作用について解説

CBD(カンナビジオール)には、ビタミンCやビタミンEよりも高い抗酸化作用があることが報告されています。この記事では研究者監修の元、抗酸化作用の説明から体にどのように影響を与えるのかまで解説していきます。

抗酸化作用とは?

抗酸化作用とは、酸化ストレスから体を守る働きのことを指します。

酸化ストレスは、体内で発生する活性酸素(フリーラジカル)が原因で、細胞や組織を傷つける状態です。抗酸化作用を持つ物質(抗酸化物質)は、これらの活性酸素を中和し、細胞の損傷を防ぐ役割を果たします。

CBD以外の代表的な抗酸化作用を持つ物質として、ビタミンCやビタミンE、β-カロテンなどがあります。 抗酸化作用は、老化防止や生活習慣病の予防にも寄与するとされています。

CBDには抗酸化作用がある?

CBDには抗酸化作用があると言われています。今回はその中でも3つの特徴的な作用を紹介していきます。

CBDの抗酸化作用に関して
  1. フリーラジカルを中和
  2. 外的ダメージから肌を守る
  3. ビタミンCやビタミンEよりも高い作用

活性酸素(フリーラジカル)を中和

研究によると、CBDは体内の活性酸素(フリーラジカル)を中和し、酸化ストレスを軽減する働きを持っています。これにより、細胞の損傷を防ぎ、炎症の軽減や神経保護などの効果が期待されています。

フリーラジカルはとても不安定な原子です。体内では、日常における様々な活動や外部環境によってフリーラジカルが発生します。放っておくと酸化ストレスとして体に大きなダメージを与え、肉体の老化やがんなど様々な悪影響を及ぼします。

 

CBDは酸化ストレスの直接の原因であるフリーラジカルを中和してくれるため高い抗酸化作用が期待できます。

また、人体にはエンドカンナビノイドシステム(ECS)によって、ホメオスタシス(恒常性)を保ち、フリーラジカルを取り除く機能が備わっています。CBDを含む様々なカンナビノイドが、ECSを強化させてフリーラジカルが取り除かれるという捉え方もできます。

外的ダメージから肌を守る

CBDは外的ダメージ(紫外線)から肌を守って、肌の質を整える手助けをすると考えられています。研究によると、CBDを外側から経皮吸収させ補充することで様々な疾患が改善されたという報告があります。

 

肌にシミやしわ、たるみができるのは、紫外線などにより皮膚の表皮と真皮の細胞内で活性酸素が発生することが原因です。また活性酸素は組織の炎症を誘導したり、再生を低下させる働きもあるのです。

活性酸素は、紫外線だけでなく、喫煙、環境汚染、過度なストレスなどによっても増加します。変化の激しい現代社会では、活性酸素が過剰に生成されやすい環境なのでCBDなどの抗酸化作用のある物質を摂取して、日常生活からケアする必要があります。

ビタミンCやビタミンEよりも高い作用

CBDは代表的な抗酸化作用を持つ物質である、ビタミンCやビタミンEよりも30~50%高い値を示すという報告もあります。

CBDは抗酸化成分として知られる「コエンザイムQ10」という物質よりも、活性酸素を抑える研究結果も出ており、アメリカではCBDを含むカンナビノイドを「フリーラジカルスカベンジャー」として働く抗酸化化合物と位置付けています。

CBDの抗酸化作用に関するさらなる研究にも期待できますね。

CBDによる抗酸化作用まとめ

CBDが持つ強力な抗酸化作用は、経口摂取や気化摂取などの場合、体内で発生するフリーラジカルを抑制する作用を示し、皮膚に塗布した場合は、環境汚染や紫外線などから肌を守ると考えられています。

変化が激しいストレス社会では、どうしても活性酸素が不安定な動きをしてしまいます。CBDを使って抗酸化作用を高め、肌荒れ・ニキビ防止や認知予防に活用してみるのも良いでしょう。

参考文献

・CBDのすべてー健康とウェルビーングのための医療大麻ガイドー , アイリーン・コニェツニー, ローレンウィルソン, 晶文社 (2020)
・Sinemyiz Atalay , Iwona Jarocka-Karpowicz and Elzbieta Skrzydlewska, “Antioxidative and Anti-Inflammatory Properties of Cannabidiol”, Antioxidants (2020), 9, 21; doi:10.3390/antiox9010021
・Kerstin Iffland and Franjo Grotenhermen, “An Update on Safety and Side Effects of Cannabidiol: A Review of Clinical Data and Relevant Animal Studies”, Cannabis and Cannabinoid Research Volume 2.1 (2017), doi: 10.1089/can.2016.0034

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