CBNとは:その効果や体感は?

CBNとは:その効果や体感は?

CBNとは?

CBN(カンナビノール)は、CBD(カンナビジオール)と同じく、大麻(ヘンプ) から抽出される成分のひとつで、カンナビノイドと呼ばれる生理活性物質群に分類されます。 

CBDなどと違って大麻に微量しか含まれておらず、その希少性からマイナーカンナビノイドと呼ばれています。

また、CBNはTHC(テトラヒドロカンナビノール)が酸化することで自然に生成されます。

CBDとの違いは?

CBNは、CBDやTHCと比べてヘンプから取れる割合が非常に少ないカンナビノイドです。

ヘンプから取れるCBNの量は全体の1%未満とされており、「マイナーカンナビノイド」や「レアカンナビノイド」と呼ばれています。

効果・効能

CBNは、CBDやTHCなどのカンナビノイドに比べると研究が少なく、はっきりとした効果・効能が認められているわけではありません。

期待されている効果・効能としては以下のようなものがあります。

  • 鎮静作用
  • 鎮痛作用
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • 抗菌作用
  • 抗けいれん作用
  • 食欲増進
  • 骨の成長の促進

抗酸化作用

研究によると、CBNは他のカンナビノイドと共に、体内のフリーラジカルを取り除く効果があると考えられています。[1]

フリーラジカルとは不安定な状態の分子で、過剰に発生することで細胞やDNAにダメージを与えることが知られています。このダメージが酸化ストレスです。

この状態が長く続くと、免疫機能の低下や様々な健康問題のリスクが高まります。

CBNは、フリーラジカルを安定させることで、酸化ストレスの発生を防ぐ可能性が示唆されています。

しかし、この作用の具体的なメカニズムはまだ明らかではないため、さらなる研究が必要です。

抗炎症作用

研究によると、CBNは人間のマクロファージという細胞において、炎症の反応を抑える効果があると報告されています。[2]

マクロファージは、体の防御機能に関与する細胞の一種です。これらの細胞が過剰に活性化すると、体内での炎症が引き起こされます。

炎症は、体が感染や外部からの攻撃に反応する際の自然な防御メカニズムですが、反応が過剰になると、さまざまな健康問題の原因となることが知られています。

CBNが炎症の原因となる物質の産生を抑制することで、これらの健康問題を予防する可能性が考えられます。

しかし、CBNの抗炎症作用の詳細なメカニズムや、その効果の範囲については、まだ十分に解明されていないため、今後の研究が待たれます。  

CBNは睡眠を改善するのか?

「CBNには鎮静効果がある」「CBNは眠気を誘う」という情報がネット上に出回っていますが、これらは科学的根拠がない単なる噂に過ぎません。

CBNと睡眠に関する99の論文を調査したレビュー論文によると、現時点でCBN単体が睡眠を改善するという結論は出ていません。[3]

CBNが睡眠にどのような影響を及ぼすかどうかはさらなる研究が必要です。

現在、CBN単体を用いた睡眠研究が行われており、こちらの研究結果に期待が寄せられています。[4]

CBNは合法?

現在(2023年10月時点)、日本国内にてCBNは合法です。THCやHHCなどの他の大麻関連化合物とは異なり、麻向法(麻薬および向精神薬取締法)では規制物質としてリスト化されていません。

今後規制される可能性は0ではありませんが、HHCやTHCHなどの合法カンナビノイドのような強い精神活性作用はないため、よほどのことがない限りは規制されないと考えています。

摂取方法

CBD製品と同じく、CBNに関してもオイル、ベイプなどの吸引、グミなどの食品など様々な摂取方法があります。

CBN製品を使用する際は、信頼できるメーカーから製品を購入し、推奨される摂取量や使用方法を守ることが大切です。

参考文献

  1. CBG, CBD, Δ9-THC, CBN, CBGA, CBDA and Δ9-THCA as antioxidant agents and their intervention abilities in antioxidant action
  2. Anti-Inflammatory Effects of Minor Cannabinoids CBC, THCV, and CBN in Human Macrophages
  3. Cannabinol and Sleep: Separating Fact from Fiction
  4. Cannabinol (CBN; 30 and 300 mg) effects on sleep and next-day function in insomnia disorder ('CUPID' study): protocol for a randomised, double-blind, placebo-controlled, cross-over, three-arm, proof-of-concept trial

 

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