CBGとは:その効果や体感は?

CBGとは:その効果や体感は?

CBGとは?

CBG(カンナビゲロール)は、CBDやCBNと同じように、大麻(ヘンプ)から抽出される成分のひとつで、カンナビノイドと呼ばれる生理活性物質群に分類されます。

CBDやTHCと異なり、大麻に微量しか含まれておらず、その希少性からマイナーカンナビノイドと呼ばれています。

カンナビノイドの母・CBG

CBGは、植物体内でCBGA(カンナビゲロール酸)という形で存在しており、ヘンプが成熟するにしたがって、熱や光、酸化の影響によってCBDやTHCなどの他のカンナビノイドに変化します。

さまざまなカンナビノイドの元となることから、「カンナビノイドの母」と呼ばれています。

効果・効能

CBGは、CBDやTHCなどのカンナビノイドに比べると研究が少なく、はっきりとした効果・効能が認められているわけではありません。

期待されている効果・効能としては以下のようなものがあります。

  • 抗炎症作用
  • 抗がん作用
  • 抗菌作用
  • 神経保護作用

抗炎症作用

カナダの研究機関が行った実験によると、CBGは炎症性物質の発生を抑える可能性があるとされています。

研究では、炎症性物質が発生しやすい状態に処理した皮膚細胞に対して、CBDやCBGを加えると、炎症性物質の発生が抑えられることが確認されました。

(下図の"IL-8"や"IL-1β"は炎症性物質を表しています。)

また、CBGは皮膚の水分量を正常に保ち、皮膚のバリア機能を高める可能性があります。

0.1%のCBGを配合した美容液を使った臨床実験では、未処置やプラセボと比較して有意に皮膚のバリア機能が向上していることが確認されました。

(下図2が、0.1%のCBGを配合した美容液で処理した皮膚の様子です。)

抗がん作用

がんは、細胞の突然変異によって正常な制御を失い、異常に増殖し続ける細胞の集まりです。

正常な場合、体の免疫機能は異常な細胞を認識し、排除する役割を果たします。

しかし、がん細胞はこの免疫機能を逃れる能力を持つため、体内で増殖し続けることができます。

がんを治療するための一つのアプローチとして、がん細胞のアポトーシス(自然死)を誘導することが大切です。

アポトーシスは、細胞が自らの死を誘導する自然なプロセスであり、このメカニズムを利用してがん細胞を排除することが、がん治療の目的の一つとなります。

CBGは、このがん細胞のアポトーシスを誘導する可能性がいくつかの実験で確認されています。

(図3. CBGやCBD、THCを加えた場合のがん細胞(GB細胞とGSC細胞)の生存率を調査したグラフ。それぞれ容量が増えると、がん細胞の生存率が下がっていることが分かります。)

抗菌作用

CBGは、虫歯菌や黄色ブドウ球菌など、いくつかの菌に対して抗菌効果を示すという研究結果があります。

CBGは合法?

現在(2023年10月時点)、CBGは日本国内にて合法です。CBGを配合した製品も市販されています。

ただし、違法ではないものの、CBDほど研究が進んでおらず、未解明の部分があるのも事実です。

購入する際は、メーカーが公表している成分分析表などで安全性や合法性を確認の上、ご使用ください。

摂取方法

CBD製品と同じく、CBGに関してもオイル、ベイプ、グミといった食品など、様々な摂取方法があります。

参考文献

  1. In Vitro and Clinical Evaluation of Cannabigerol (CBG) Produced via Yeast Biosynthesis: A Cannabinoid with a Broad Range of Anti-Inflammatory and Skin Health-Boosting Properties
  2. Cannabigerol Is a Potential Therapeutic Agent in a Novel Combined Therapy for Glioblastoma 
  3. The Antibacterial Effect of Cannabigerol toward Streptococcus mutans Is Influenced by the Autoinducers 21-CSP and AI-2

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